【十八禁】ゲーム作品サンプルシナリオ

(いきなりシスターズ! ※製作期間 三日)※2017年制作

//背景(自宅のリビング 夕方)
//BGM 日常

【真】
「ただいまー」

以前は呟くようだったこの台詞にも、少しず
つだけれど慣れてきた。

通学鞄をソファに置き、冷蔵庫から麦茶の入
ったペットボトルを取り出す。

そのまま口を付けようとし、

【真】
「おっと」

今の自分が置かれた状況を思い出し、慌てて
止める。

用意したグラスに麦茶を注いで、一気に呷っ
た。

【真】
「……はぁ」

ようやく一息つけたにも関わらず、こぼれる
溜息は少し重い。

学校よりは断然落ち着ける、勝手知ったる我
が家。

……なのだが、今、僕を取り巻く環境は大き
く変わってしまった。

【愛莉】
「真くん、帰ったんだね」

三階から聞こえてくる柔らかな声。
それに続いてぱたぱたと足音が。

//BGM 愛莉のテーマ
//立ち:愛莉(私服 通常)

【愛莉】
「おかえり、真くん」

【真】
「うん。ただいま、愛莉さん」

ショートヘアの大人っぽい女の子、姫川愛莉
さん。……一応というか、僕の姉だったりす
る。

とはいえ、開放的なそのいでたちに目線を惑
わせてしまうのも止む無しだと思う。

いくら蒸し暑い夏だからといって、薄手のキ
ャミソール一枚では目の置き場に困るし。

なんというか、少し屈んだだけでこぼれてし
まいそうだ。……二つの大きな膨らみが。

おまけにショートパンツから伸びる、少し肉
付きの良いおみ足。

これではどこを見ても気まずく、結果として
まともに目を合わせられない。

//立ち:愛莉(私服 からかい)

【愛莉】
「真くん、顔赤いよ? もしかして、まだ恥
ずかしいのかな」

【真】
「う、うん。少しね」

//立ち:愛莉(私服 微笑み)

【愛莉】
「ふふ、真くんったら。でも、私たちは家族
なんだから」

【愛莉】
「そんなに気を遣わなくても大丈夫だからね」

【真】
「はは……分かってるよ」

家族。とは言っても、愛莉さんとは血の繋が
っていない、いわゆる義理の姉弟という関係
だ。

先月、独り身だった親父が再婚した――そこ
までは良かったのだけれど。

まさか連れ子が二人もいて、しかも両方とも
歳の近い女の子だとは予想だにしていなかっ
た。

恥ずかしながら、異性との恋愛経験がない僕
にとってはとんでもない大事件だし。

むろん嬉しさがある反面、やはりちょっと気
まずさも感じてしまう。

//立ち:愛莉(私服 不安)

【愛莉】
「真くん……もしかして、具合とか悪かった
りする?」

【真】
「えっ、いや、そんなことないと思うけど」

【愛莉】
「そうかな……何だか少し暗い顔してるよ。
学校で、何かあったりしたの?」

【真】
「それは、いや、特に何も」

心配そうに覗き込んでくる愛莉さんの瞳には、
こちらを慮る光が揺れている。

相変わらず鋭いな、と思う。

一緒に生活し始めて一カ月。
なのに愛莉さんは、僕の表情一つで些細な変
化を見抜いてくる。

そして……、

//立ち:愛莉(私服 不安 ズーム)

【愛莉】
「本当に? 何かあったら、必ずお姉ちゃん
に相談するんだよ?」

//立ち:愛莉(私服 微笑み ズーム)

【真】
「あ……」

優しい手つきで、
よしよしと頭を撫でられた。

恥ずかしいという気持ちが先立つより早く、
覚えるのは安堵感だ。

異性と接するのは緊張してしまうのに……不
思議とリラックスする。

こちらを見つめる穏やかな眼差しは、本当の
お姉ちゃんみたいだ。

【愛莉】
「可愛いね~、真くんは」

……なでなで、なでなで。

幼い子供をあやすように、愛莉さんは優しく
頭を撫でてくれる。

ぽかぽかとした温かさが、手のひらから全身
へ伝っていくようだ。

//立ち:愛莉(私服 微笑み)

【愛莉】
「そうだ、ねえ真くん」

頭を撫でていた手が離れ、少しだけれど名残
惜しさが糸を引く。

って、一体何を考えているんだ。
僕と愛莉さんは姉弟で……。

【愛莉】
「一緒に、お風呂入ろっか」

姉弟で……え?

【愛莉】
「真くん、やっぱり何か隠してるし。こうな
ったら、裸のお付き合いしかないかなって」

【真】
「え、は……ええぇっ!?」

ようやく理解が追いついて、僕は素っ頓狂な
声を上げてしまう。

一緒にお風呂って……それはつまり生まれた
ままの姿で、愛莉さんと?

そのキャミソールに包まれている胸も、ショ
ートパンツの奥も、全て露わになってしまう。

当然、僕も素っ裸になるのだ。
もしそうなれば、アソコとか見られてしまう
わけで……。

【真】
「い、いや、それはさすがに! お互い年頃
なんだし、ねえ!」

倫理的に問題がある、ということを言って聞
かせたのだが。

愛莉さんは、まったく意に介さずといったす
まし顔で――

【愛莉】
「だって私たち、家族なんだから。お風呂く
らい普通だと思う」

【真】
「う……」

……家族。確かに、愛莉さんの言い分は正し
いと思う。

ここで反論するとしたら、義理とか血は繋が
っていないだとか、そういう点を衝くしかな
いわけで。

それを口に出した時、愛莉さんがどんな顔を
するのか。

少なくとも、その表情に笑顔は浮かばないと
思う。

【愛莉】
「汗かいていたから、ちょうど良かったよ。
私は先に入ってるから、真くんも後で来てね」

【愛莉】
「制服はちゃんと掛けておかないと、皺にな
っちゃうから」

//立ち消し
//BGM停止

反論できずにいる僕を置いて、愛莉さんは着
替えを取りに階段へ向かう。

――と思ったら。

//立ち:愛莉(私服 笑顔)

【愛莉】
「また後でね、真くん」

//立ち消し

あっという間に降りて来きて、そのまま洗面
所の向こうへ消えてしまった。

【真】
「ど、どうしよう……」

ろくな言い訳も思いつかない。
このままでは本当に……!

ど、どうすればいいんだ。いくらなんでも、
何も言わずに無視したら悲しむだろうし。

けれど裸でお風呂なんてのは……。

//立ち:杏奈(私服 疑問)

【杏奈】
「……兄さん、どうかしたの?」

【真】
「わっ、杏奈か」

//BGM 杏奈のテーマ

振り返ると、両手に勉強道具を抱えた女の子
――姫川杏奈が立っている。

連れ子のもう一人目、先月僕の妹となった子
だ。

【真】
「その勉強道具……あっ」

気づいて、壁に掛けられた時計を見上げる。

【真】
「そっか、もう宿題の時間だったね」

夕食前の一時間、いつも杏奈は学校で出され
た宿題に取り組んでいる。

そして、僕は彼女の家庭教師役。

杏奈の隣で分からない問題を教えてあげるの
が当たり前になっている。

【杏奈】
「兄さん、今日も杏奈の宿題、見てくれる?」

【真】
「う、うん……それは良いんだけど」

【杏奈】
「? もしかして、何か用事があるの?」

【真】
「ええと……」

言葉に詰まってしまう。
いや、確かに用事はあるのだけど。

愛莉さんとお風呂に入るんだ、なんて。そん
なこと口が裂けても言えない。

……いや、待てよ?

杏奈に勉強を教えるのは恒例であり、つまる
ところ先約と言えなくもない。

それを言い訳にすれば、愛莉さんとお風呂に
入るのを回避できるかもしれない。

自然な断り方だし、たぶん愛莉さんも納得し
てくれるだろう。

【杏奈】
「……兄さん?」

答えに窮している僕を見て、杏奈が小首を傾
げる。

……確かにそうだ。けど、ここでお風呂に入
らないのは一時的な逃避に過ぎず、問題の解
決には至らない。

だから僕は――

【真】
「ごめんね、杏奈。今日は自分の宿題がある
から、先に取り組んでいてくれないかな」

――心の内で、固く誓った。
僕は愛莉さんとお風呂に入るぞ!

……いや、なんか恰好良く決意したけれどそ
の内容はちっとも立派じゃない。

杏奈はそんな僕の内心など露知らず――、

//立ち:杏奈(私服 微笑み)

【杏奈】
「うん、良いよ。杏奈、一人でも頑張るね」

にっこりと柔らかく微笑んで、僕の提案を受
け入れてくれるのだった。

……ほんと、とても良い子だ。

【真】
「ごめんね、なるべく早く宿題終わらせるか
ら」

ちくりと胸に走った痛みを紛らわすため、そ
んなことを言う。

大丈夫だ、ぱぱっと洗って入浴を終えよう。

【杏奈】
「うん。いつもありがとうね、兄さん」

//立ち消し
//BGM消し

杏奈はそう言って、三階の自室に向かった。

……さて。

//背景 黒バック

少しだけ間を置いてから、こっそりと自室に
向かう。

脱いだ制服をハンガーに掛け、着替え一式を
持って階下へ。

//背景 洗面所
//SE シャワーの水音 以下ループ
//BGM 緊張

洗面所への扉を開くと、微かな水音が漏れ聞
こえてきた。

目の前には愛莉さんの服が畳まれている。
視線をすぐ横に向ければ……

【真】
「……ごくり」

磨りガラス一枚隔てた向こうで、どこか艶っ
ぽいシルエットが揺れている。

すらりと細くて、でも上の方は丸く綺麗な曲
線を描いているその肢体。

この扉を開けた先には、全裸の愛莉さんが僕
を待ち受けているのだ。

そう意識すれば期待と不安が込み上げてきて、
足が震えてしまう。

正直言って今すぐ逃げ出したいけど。

こんな土壇場で回り右するのは、やっぱり情
けない。

それに、愛莉さんの心遣いをふいにしてしま
うのは気が引けた。

//SE停止

……と、間断なく聞こえていた水音が止んだ。

ちょうど良いタイミングだ。入るなら今しか
ない。

【真】
「……よし、男を見せるんだ」

いや、そういう意味じゃなくてね?

自らを鼓舞するように呟いて、勢いのまま服
を脱いでしまう。

あとはもう、浴室の中へ入るだけ――

【真】
「し、失礼します……っ」

みっともなく声を上擦らせながらも、なんと
か引き戸をスライドさせて中へ――

//背景 浴室
//BGM Hシーン
//立ち:愛莉(全裸 微笑み 赤面)

【愛莉】
「あ、真くん。待ってたよ」

【真】
「う、あ……」

緊張しすぎて上手く舌が回らない。

後ろ手に閉めようとしていた引き戸が、途中
で止まってしまう。

だって、僕の前にいる愛莉さんは何も身にま
とっていない、生まれたままの姿だ。

服越しでも分かるスタイルの良さが、あられ
もなく浮き彫りになっている。

くびれた腰回りや、豊かに膨らんだ胸元の突
起まで、全てが露わになっているのだ。

……さすがに、アソコなんかは直視できない
けれど。

【真】
「あ、ええと……綺麗、だね」

って、何言ってるんだ僕は! 

裸体を見つめてしまったことを自白している
ようなものだ。しかし……

【愛莉】
「ふふ、ありがと。さっそくだけど、身体を
洗ってあげるね」

愛莉さんは気にしていないのか、その表情に
変化は見られない。

もしかして、僕って異性として認識されてな
い?

頭の中に、先ほどの家族というワードが蘇っ
てくる。

それが当たり前なのだろうけど、何か複雑な
気持ちになってしまう。

【真】
「……ええと、お願いします」

促されるまま、風呂用の椅子に腰かける。

//立ち消し

愛莉さんはその後ろに回って、手のひらで石
鹸を泡立て始めた。

【真】
「えっ、手で洗うの!?」

【愛莉】
「うん、そっちの方が良く洗えるから」

そう言うものなのか? 良く分からないので
言い返せず、椅子の上でじっとしているしか
ない。

ああ、このまま時が止まってしまえば良いの
に。

【愛莉】
「それじゃあ、洗うね……」

そんな僕の願いは、肩にそっと触れた指先が
砕いてしまう。

まったく意識したこともなかった。
女の人の指は、こんなにも細くて、柔らかい
のか。

……薄っすらと泡をまとった指先が、僕の肩
から腕にかけてを、滑り落ちるようになぞっ
ていく。

肌に馴染む泡の感触と、艶めかしさを覚える
愛莉さんの手つき。

ただ洗ってもらっているだけなのに、否応な
く意識してしまう。

彼女の指先から辿っていく、そのイメージ。
真後ろにいる、愛莉さんの裸体を。

【真】
「……っ」

ぐっと歯を食いしばる。ダメだ、反応しては
……!

【愛莉】
「真くん、上手く洗えてるかな?」

【真】
「は、はい……とてもお上手かと」

なぜか敬語になって答える僕。

【愛莉】
「じゃあ、次は背中だね」

宣言通り、肩に触れたままの両手がすぅっと
背中に移動する。

【愛莉】
「ん、しょ……んっ」

どこか悩まし気な吐息が漏れ、円を描くよう
に撫で回される。

……ああ。なんだか、とてもイケナイことを
されているみたいだ。

泡をまとった繊手がつぅーっと肌を愛撫して
いく……そんな風に考え出したら、接してい
る部分がにわかに熱を帯び始めた。

いや、これは気のせいだ。興奮が生み出して
いる錯覚に過ぎない。

そうと分かっているのに、熱は広がっていく
ばかり。

……背中を中心にして、段々と全身へ満ちて
いく。

【愛莉】
「次は、前の方だね」

【真】
「――え?」

止める間もなく、背後ですっくと立ち上がる
気配が。

そして、愛莉さんは僕の正面に回り込んでき
た。

その場で膝立ちになると、大きな乳房がぶる
んと波打つ。

【愛莉】
「――えい」

悪戯っぽい笑みを浮かべて、愛莉さんの手が
伸びた。

【真】
「あ、んぅっ」

胸の辺りをさわさわとくすぐられる。

【愛莉】
「ふふ、くすぐったいかな~」

予想外のくすぐり攻撃。
解放的な空気にあてられて、少しだけお茶目
になっている。

ま、まずい!

【真】
「も、もう大丈夫だから!」

そう言って背を向け、愛莉さんの近くに落ち
ている石鹸を拾った。

……さすがに限界だ。

僕はごしごしと石鹸を泡立て、手早く身体を
洗い始める。

【愛莉】
「ほんとに?」

【真】
「う、うん。もう十分というか、そもそも洗
うとこがないというか……」

胸からお腹にかけてを洗い終える。ものの数
秒だった。

【真】
「さてと……え?」

シャワーに伸ばそうとした手が、なぜか愛莉
さんによって制された。

【愛莉】
「まだ、洗うとこが残ってるよ」

【真】
「……え? いや、もう……」

【愛莉】
「だーめ。アソコは、ちゃんと洗わないと」

【真】
「アソコ……まさかっ」

下を向くと、そこには大きくなった愚息がス
タンバっていた。

う、うわあああ! しまった!
まさか勃起していたなんて!?

【真】
「あ、ああ……」

なるべく意識しないよう心掛けていたのが仇
となった。

まさか、自分のあずかり知らぬところでムク
ムクと勃ち上がっているだなんて。

愕然として青ざめるけど、まったく萎える気
配が伝わってこない。

絶体絶命だ。姉弟という関係に亀裂が走って
そのまま砕け散るかもしれない。

【愛莉】
「……洗わないの?」

……洗えるわけがない。まるでオナニーじゃ
ないか。

【愛莉】
「それなら……」

再び、背後で立ち上がる気配。
何だろう、通報でもするのかな。

//CG Hシーン1(お風呂で手コキ)

【愛莉】
「真くんの大事なところ、お姉さんが洗って
あげるね」

【真】
「あ――っ!」

止める間もなかった。

愛莉さんは僕の正面に回り込むと、勃起して
いるモノに手を這わせ始めた。

石鹸でヌルヌルになった指先が、竿の表面を
撫で上げる。

【真】
「あ、ああぁ……っ」

【愛莉】
「ちゃんと清潔にしないと、ばい菌が入っち
ゃうからねー」

【真】
「いや、でもこれは……っ」

【愛莉】
「真くんは、私に洗われるの嫌だったりす
る?」

【真】
「嫌ではないというか、むしろ……嬉しすぎ
るけど」

【愛莉】
「ふふ、良かった。なら、続けるね」

愛莉さんの見慣れた微笑み……なのに、薄っ
すらと上気した彼女の顔は、普段よりも大人
びて見える。

細くて精緻な手指の、一本一本が意思を持っ
ているかのように蠢き、硬くなった陰茎をな
ぞっていく。

竿に浮き上がった血管を撫でて、ぷっくりと
膨らむ亀頭まで。

ヌルヌルの指先が滑っていく度、ぴりぴりと
した快楽が股間を抜ける。

感じてしまってはいけない。そう自制を呼び
かけると、かえってペニスに触れている愛莉
さんの感触を意識してしまう。

まさか、こんなにも綺麗な人にアソコを触ら
れているなんて。

【真】
「夢、みたいだ……っ」

【愛莉】
「夢? ふふ、これは現実だよ」

【真】
「あ……」

【愛莉】
「そう、これは現実。私は今、真くんの勃起
したおちんちんに触れて、優しく洗ってあげ
てるの」

【愛莉】
「ねえ、どうしてこんなに勃起しているの?」

【真】
「そ、それはぁ……」

【愛莉】
「それは? どうしてなのかな」

手のひらがきゅっと竿を掴み、そのまま擦り
上げられる。

【真】
「うく……そ、それは、愛莉さんが、魅力的
だったから……」

【愛莉】
「あ、嬉しい……。でも、具体的にどこが魅
力的なのかな?」

【真】
「む、胸とか……」

【愛莉】
「そっかぁ、真くんは私のおっぱいが好きな
んだね」

愛莉さんが身を寄せると、ぷにっと柔らかな
感触が肌に当たる。

愛莉さんの、な、生乳が……!

【愛莉】
「真くんの大好きな、お姉さんのおっぱいだ
よ」

身を捩って逃げ出すのは簡単だったけど、密
着しているすべすべとした肌の質感を味わっ
ていたくて。

欲望に従うがまま、おっぱい特有の滑らかさ
を受け入れてしまう。

――完全に、抵抗するという気は失われてい
た。

強張っていた身体からするすると力が抜け出
ていく。

【愛莉】
「真くん、ちゃんと男の子なんだね」

【真】
「あ――」

思わず裏返った声を上げてしまう。

それだけで、愛莉さんは全て察したらしい。

【愛莉】
「もしかして、真くんが落ち込んでいたのは
……」

少しばかりの恍惚を残して、手の動きが止ま
る。

……僕はもう、白状するしかなかった。

【真】
「う、うん。学校で、前から女みたいだって
言われてて……」

僕だって男なのに、童顔という理由で責めら
れるのは嫌だった。

その原因は容姿だけでなく、僕の名字による
ところが大きい。

――姫川。

加えて、親父の再婚問題だ。それから僕は姫
川三姉妹などと揶揄され、学校ではますます
肩身が狭くなるばかり。

……一応、愛莉さんと無関係でもない事柄だ
ったから、その件を打ち明けるのは躊躇いが
伴った。

けれど、思い切って吐き出した僕の胸中を聞
き終えた愛莉さんは、

【愛莉】
「そうだったんだね。確かに、真くん可愛い
もんね」

【真】
「う……」

まさかの全肯定。
客観的な指摘なので言い返せるわけもない。

だけど、と愛莉さんは続けた。

【愛莉】
「私は、可愛い真くんが大好きだよ。立派な
魅力の一つだと思うな」

【真】
「でも僕は……っ」

喉まで出かかった言葉は、いきなり股間に走
った刺激が遮る。

【愛莉】
「……うふふ」

愛莉さんの左手が握り込まれ、ペニスを上下
に擦っている。

【愛莉】
「私はね、真くんが男の子だってこと、ちゃ
んと知ってるよ」

くちゅくちゅと卑猥な音を立てながら、愛莉
さんの指先が滑っていく。

【愛莉】
「ほら、手の中でこんなにびくびく震えてる。
私の手でシコシコされるの、気持ち良いんだ
ね」

【愛莉】
「……ん。真くんのおちんちん、とっても熱
くて、硬い……」

絶妙な力加減でぎゅっぎゅっと握りしめてく
る。

そんな刺激にも反応してしまい、軽く仰け反
りそうになった。

なんとか身体の反応を抑え込もうとするけれ
ど、手の中のペニスは更にむくむくと形を変
えていく。

……なんだこれ、今までにない膨張率だ。

それこそ天を衝くように、自分でも目を見張
るほど硬く屹立してしまう。

【真】
「う、ああ……っ」

【愛莉】
「すっごい、まさかこんなに大きくなるなん
て……」

【愛莉】
「……へえ、おちんちんって不思議だね。色々
と試してみたくなっちゃう」

気恥ずかしさから固まってしまう僕の前で、
愛莉さんは再び手を動かし始めた。

手首のスナップを利かせて、先ほどよりも大
胆な動きで竿を扱いてくる。

【真】
「あ、愛莉さんって、こういうの初めてなん
だよね……っ」

不躾かもとは感じたけど、ふと気になった思
いはそのまま口を衝いてしまう。

しかし愛莉さんは嫌な顔一つせず、男根を握
りしめたまま頷いてみせる。

【愛莉】
「うん、初めてだよ。真くんと一緒。だから、
おちんちんに興味が出てきちゃって……」

【愛莉】
「あ、もしかしてだけど、エッチな子って嫌
いかな」

【真】
「い、いやいや、むしろ全然好きというか―
―」

――なんて、普段なら絶対口にしないであろ
う台詞も、つい口走ってしまう僕だった。

【愛莉】
「ふふ、良かったぁ。なら、もっとおちんち
んシコシコしてあげるね」

艶然とした笑みを浮かべた愛莉さんの手が、
さらに激しく動き始める。

【真】
「……ん、はぁ……んぅ、あっ!」

ときおり敏感なカリ首に指の輪が引っ掛かり、
堪らず小さな声を漏らしてしまう。

【愛莉】
「なるほど、この少し出っ張ったところが気
持ち良いんだね」

呑み込みの早さも流石というべきか、コツを
掴んだ愛莉さんは手の動きに変化をつけてく
る。

上下に扱くだけの一辺倒な動きから、カリ首
を指の腹で撫でてきたり、裏筋を優しくなぞ
ったり。

僕の反応に合わせ、抑揚をつけて擦ってくる。

【真】
「う、ああぁ……! 愛莉さんの手、気持ち
良い……」

脳を揺さぶってくる性感は先ほどの比じゃな
い。

【愛莉】
「上手くできているようで、良かったぁ。も
っとここの、窪んだところも擦ってぇ……」

【真】
「ああぁっ、そこ……!」

【愛莉】
「指先で優しくなぞってあげると、ふふ、反
応が大きくなったね」

【愛莉】
「あ、先っぽから透明なお汁が垂れて……こ
れって、我慢汁だっけ」

【真】
「う、うん。気持ち良いと出てくるんだ」

【愛莉】
「ふむふむ、なるほどね」

びくびくと震えている肉棒から、愛莉さんの
温もりが離れた。

と思ったら、指先でカウパーを掬い上げて、
亀頭に擦り付け始める。

石鹸のヌルヌルが無くなりかけていたところ、
今度は我慢汁によって濡れていく。

【愛莉】
「こうして、真くんの亀頭にヌリヌリ~」

刺激が伝わりやすくなった肉傘に、愛莉さん
の指先が入り込む。

【真】
「あっ、くぅ……!」

【愛莉】
「敏感なところを責められると、真くんの顔
が緩んじゃって……ふふ、可愛い」

【愛莉】
「真くんの可愛いところ、もっとお姉さんに
見せてほしいなぁ」

【真】
「そんな、可愛いところって……もう、こん
な……っ」

息を詰まらせる僕の手前、愛莉さんはうっと
りとした表情で見つめてくる。

僕の顔から徐々に下がって、手の中で震えて
いるイチモツを。

【愛莉】
「もっと見たいの。例えば、真くんが射精す
るところ、とか」

【真】
「あ……」

頭の中から追い出していたその言葉に、僕の
分身は不覚にもびくっと跳ね上がってしまう。

【愛莉】
「ねえ、見せて。真くんが、私の手の中で精
液をびゅーって出すところ」

肉幹を這っていた手のひらが、一つの目的を
見出したようにぎゅっと握られる。

柔らかな、けれど力強い締め付けにびくっと
腰が震える。

【愛莉】
「上下にシコシコ、シコシコ……真くんは、
こうやってオナニーしているのかな」

【愛莉】
「それとも、もぉっと激しかったりして。こ
んな風に、ね」

言うと同時、手の動きが速まった。

漏れ出るカウパーによってぐちゅぐちゅと淫
靡な水音が響く。

【真】
「ああぁっ、はぁ、あ……っ」

幹を滑っていく愛莉さんの手指が、張り詰め
た亀頭を甘く包み込む。

そうしてヌルヌルの手のひらが竿を下り、再
び擦り上げられる。

【愛莉】
「少し痛いかなーと思ったけど、このくらい
がちょうど良いみたいだね」

【愛莉】
「ん、はぁ……真くんのおちんちん、私の手
と馴染んでるみたい……」

【真】
「んっ、はぁ……もっと、もっとぉ……!」

【愛莉】
「うふふ、もっとシコシコしてほしいんだね
え。良いよぉ、お姉さんに任せて」

手のひらがイチモツを往復するたび、僕を縛
りつけていた理性や倫理観といったものは蕩
け出し、どこかへ消えてしまった……。

今この胸を占めている気持ちは一つ。

――ただ、射精したい。

愛莉さんの手に包まれたまま果てる、それが
どれだけ甘美なことか。

【真】
「ううぅ、ああぁ……」

千々に乱れた思いは、もはや言葉にすらなら
ない。

二度とオナニーでは満足できないかもしれな
い、本気でそう思った。

激しく摩擦され、愛莉さんの手のひらとペニ
スの感覚、その境を曖昧にしてしまうような
手淫。

じんわりと、甘い痺れが下腹部を中心にして
広がっていく。

【愛莉】
「もうそろそろ限界かな。精液、出ちゃいそ
う?」

【真】
「う、うん……もう、あぁ……っ」

あまりの快楽に身悶え、風呂用の椅子がずれ
てしまう。

【愛莉】
「もう、じっとしてるんだよー。お姉さんの
手で、ちゃんとイカせてあげるからね」

【愛莉】
「ほぉら、おちんちんが手の中を行ったり来
たり……敏感な亀さんも指先で擦ってぇ……」

【真】
「うぅ、こんなのもう……!」

込み上げてくる射精感に、早くも屈しそうに
なる僕。

咄嗟の行動だった。

股間にぐっと力を込めて、なんとか射精から
逃れようとあがく。

【愛莉】
「ふふ、もしかして我慢してる? 大丈夫だ
よ、また良いことしてあげるから」

そんな愛莉さんの甘言に、我慢しようと踏ん
張っていた股間から力が抜けていく。

……もはや完全なる無抵抗だった。

弄るなり扱くなり、どうぞお好きにしてくだ
さい。

【愛莉】
「はい、良い子だね。じゃあ、お姉さんの手
コキでびゅーびゅー射精しちゃおっか」

白旗を揚げたペニスに仮借ない刺激が襲い掛
かってくる。

弛緩し切った身体に流れ込んでくる快楽。
射精感が一気に昇りつめてきた。

【愛莉】
「びくびくって震えて……ん、もう出るんだ
ね」

【愛莉】
「私の、お姉さんの手の中で……ん、はぁ。
何だか、私まで興奮してきちゃったかも……」

【愛莉】
「はぁ、んぅ……ねえ、真くん。
私のこと、お姉ちゃんって呼んで」

【真】
「あ……お、お姉ちゃん……」

考える間もなく、そう口にしていた。

陶然として目を細める愛莉さんの手が、ラス
トスパートをかけるみたいに激しさを増す。

前後に扱かれている肉棒は射精寸前で、いつ
暴発してもおかしくない状態だ。

【愛莉】
「もう一回、さっきみたいに呼んで?」

【真】
「お、お姉ちゃん、お姉ちゃんっ」

【愛莉】
「んっ、あぁ……嬉しい。お姉ちゃんの手の
中で、濃い精液たくさん出しちゃってね」

【真】
「ああぁっ、お姉ちゃん、僕もう――」

【愛莉】
「良いよ、遠慮しないで出しちゃって。私だ
けに、男の子の証を出すところ、見せて」

【真】
「はぁ、うっ、ああぁっ、ほんとに――」

嬉しさと同時、強烈な塊のような快感が込み
上げて――

【真】
「い、いくううぅぅぅっ!!」

//SE 射精音
//CG Hシーン1(差分1 射精)

手のひらに包まれてなおびくびくと跳ね回り、
大量の欲望を吐き出していく。

辺りに飛び散った精液は愛莉さんの手を汚す
だけに留まらず、その整った顔にまで掛かっ
ていた。

【真】
「あ――」

【愛莉】
「……お疲れ様。たくさん出たね」

【愛莉】
「すんすん、はぁ……とっても濃い匂い」

その仕草一つだけでもエロい。

射精したばかりにも関わらず、むくむくとア
ソコが疼いてくる。

【真】
「と、とりあえず顔についた……その、汚れ
を洗い流さないと」

急に恥ずかしくなって言い淀みつつも、シャ
ワーに手を伸ばそうとして――気付く。

浴室の扉が、ほんの少しだけスペースを残し
て開いていた。

そういえば、愛莉さんの裸体に見惚れて閉め
忘れたんだっけ?

//背景 浴室

そんなことを考えながら立ち上がり、扉を閉
め切ってしまう。

【真】
「じゃあ、流すね」

//SE シャワーの水音

シャワーを手に取り、愛莉さんの顔についた
精液を洗い流していく。

……そういえば、何か忘れているような?

【愛莉】
「……真くん?」

ふと浮かび上がった疑問は、目の前の裸体に
吸い込まれて形を失った。

……水を弾く愛莉さんの柔肌、ほんとエロい
です。

僕は愛莉さんの身体から目が離せなかった。

//背景 黒バック
//BGM 停止

……………………。

…………。

……。

//背景 洗面所
//BGM 緊張

【杏奈】
「え……兄さん?」

……まさか、とは思った。

//背景 黒バック

宿題に取り掛かり始めて三十分。

そろそろ兄さんのお勉強も終わったかな、と
隣の部屋に向かうと、そこはもぬけの殻だっ
た。

トイレかな、と思ってしばらく待ってみたの
だけど、兄さんは一向に戻って来ない。

不思議に思って捜してみると、トイレや二階
のリビングにも姿が見当たらなかった。

そもそも机の上は綺麗なままだし、それまで
宿題をしていたようにも見えない。

加えて、姉さんまでもがどこかへ消えてしま
った。

二人の靴は残っていたから、少なくとも家の
中にはいるはず。

……その時点で、もしやという予感はあった。

でもそんな考えはあり得ないとすぐに否定し
て、水音の漏れ聞こえてくる洗面所に向かっ
たら……。

【真】
「ああぁっ、そこ……!」

【愛莉】
「指先で優しくなぞってあげると、ふふ、反
応が大きくなったね」

【愛莉】
「あ、先っぽから透明なお汁が垂れて……こ
れって、我慢汁だっけ」

二人とも裸のまま、お風呂に入っていた。

……いや、お風呂だから裸になるのは当たり
前。

問題なのは、姉さんがその……兄さんのおち
んちんに指を這わせて、上下に扱いていたと
いうこと。

わずかに開いた扉の隙間から、はっきりと見
てしまった。

【杏奈】
「嘘……エッチしてる」

腰が砕けて、その場にぺたんと座り込んでし
まう。

経験なんてないけど、今はスマホで簡単に調
べられるから、知識だけは持っていた。

あれは確か……手コキって言うんだっけ。

姉さんは普段の微笑みとも異なる、何だか大
人びた表情を浮かべていて。

兄さんはとっても気持ち良さそうに緩んだ顔
をして、大きくなったおちんちんを擦られて
いる。

――見ちゃダメだ。

咄嗟にそう思ったけど、身体が動かない。

好奇心に、興奮に、胸がドキドキと高鳴って
しまう。

【杏奈】
「に、兄さん……っ」

そのままじっと、息を殺すようにして二人の
行為を眺めていた。

……そして。

【真】
「い、いくううぅぅぅっ!!」

聞いたこともない、兄さんの快楽に跳ね上が
った声音。

張り詰めたおちんちんの先っぽから、ものす
ごい勢いで白濁が噴き出て……。

……姉さんの手や顔を、いやらしく染めてい
った。

【杏奈】
「……あっ」

そこで、ようやく我に返った。

今までの硬直が嘘だったみたいに、すっくと
立ち上がる。

//背景 黒バック

そのまま洗面所から飛び出して、自分の部屋
に駆け込んだ。

//背景 杏奈の自室

【杏奈】
「はあ、はぁ……」

落ち着けるはずの自室に戻っても、ドキドキ
と高鳴る心音は収まらない。

……そして、アソコに感じる甘い痺れも。

【杏奈】
「んっ、はぁ……兄さん、エッチな顔
してた……」

【杏奈】
「あんなに、おちんちん大きく膨らませて…
…」

一度だけ、事故で兄さんの裸を見てしまった
ことがある。

……あの時、つい視界に収めてしまった兄さ
んのアソコは、子供みたいに小さくて可愛か
ったのに。

さっき見た兄さんのアソコ……おちんちんは、
そんな響きが似つかわしくないほど逞しくて、
大きかった。

……甘い痺れが広がっていく。

【杏奈】
「ね、姉さんも……あんなに乱れて……っ」

我慢の限界だったし、ずるい、とも思った。

どうして杏奈だけ仲間外れにするの?

そんな想いが膨れ上がり、杏奈は自分の服に
手を掛けていた。

二人に感化されたのか、濡れそぼった下着だ
けでなく、身にまとっているもの全てを脱い
でしまう。

普段、着替えるために胸に触れることはあっ
たけど。

【杏奈】
「こんなの……初めて」

全身が性感帯になったみたいで、少し触った
だけでも胸の先がピリピリと痺れてしまう。

我慢できなくて床に突っ伏した。

太ももに手を重ねただけなのに、びくっと身
体が震える。

【杏奈】
「んんぅ……こんなのじゃ、まだ……」

【杏奈】
「満足、できないよぅ……」

太ももに添えられていた右手は、ゆっくりと
脚のラインに沿って肌を滑り落ちていく。

……そして。

//CG Hシーン2(自室でオナニー)

自然と行き着いたアソコはくちゅりと水音を
立てて、ぬるくて柔らかな感触を指に伝えて
くる。

【杏奈】
「んっ、ああぁ……」

思わず声を漏らしてしまう……初めての性感
だった。

【杏奈】
「ダメ、だよ。こんなこと、イケナイのに…
…っ」

理由は分からない。ただ、大事なところに触
れてしまうのは恥ずかしい。

しかもこんな姿で、もし家族に見られたらど
うしよう……。

両親は共働きだから、まだ帰ってこないはず
だけど。

いつ兄さんたちがこの部屋に来てもおかしく
ない。

たぶんノックはするだろうけど……こんな状
態じゃ、すぐには出られないよね。

【杏奈】
「ん、あぁ……」

それでも、アソコから指を離すことはできな
かった。

まだ幼い割れ目の奥から、淫らな水音が奏で
られる……。

//背景 暗転
//CG Hシーン2(自室でオナニー)
//BGM Hシーン

【真】
「あの杏奈が、お、オナニーしてる……っ」

ドアの隙間から盗み見た光景を、そっと呟い
てしまう僕。

あの後、杏奈との約束を思い出してから。

僕は、のんびりと湯船に浸かっている愛莉さ
んを一人残して、すぐに浴室から出た。

杏奈、もしかしたら拗ねちゃってるかも。

そんな思いから自然と厳かになる足取りで、
ゆっくりと三階へ向かった。

今振り返ってみると、もっと慌ただしく向か
うべきだったのだ。

杏奈はその足音に気付かず、閉め切ったと思
い込んでいる自室で一人、オナニーに耽って
いた。

……どうしよう、とても声を掛けづらい。

そっとこの場から離れるのが賢明なのだろう
けど、いつ愛莉さんが戻って来るか分からな
いし。

リビングに戻って足止めしておくという手も
……いや、何て言えばいいのだろうか。

【杏奈】
「ん、あぅ……」

そもそも、目が離せるわけないじゃないか。

四つん這いになっているせいで、こちらから
はアソコどころかお尻の穴まで丸見えだ。

真面目なあの杏奈が、こんな格好でオナニー
しているなんて、未だに信じられない。

【杏奈】
「こんなの止めて、お勉強、しなくちゃ……
っ」

そんな言葉とは裏腹に、幼い割れ目に添えら
れた人差し指がもぞもぞ蠢いている。

おっかなびっくり、感触を確かめているよう
な手つきだ。

【杏奈】
「アソコは……おまんこは、触っちゃいけな
いところ、なのに……っ」

【杏奈】
「そう教わったのに、なんで、こんなに……
っ」

それは、触られるべき部位だからだ。

刺激によって性的な快感を得る器官……杏奈
はきっと刷り込みによって罪悪感を覚えてい
るのだろう。

ただ漠然と、触ってはいけない。
そう思い込んでいるからこそ、快楽に戸惑っ
てしまう。

【杏奈】
「んっ、はぁ……これが、オナニー、なのか
な」

【杏奈】
「クラスの女の子が、何人かしてるって、言
ってたけど……んんっ」

【杏奈】
「こんなこと、してたんだ……んぁっ、はぁ
……っ」

【杏奈】
「自分の大事なところを、指で、なんて……
んん!」

大人しめだった杏奈の声に、段々と色っぽい
吐息が混ざっていく……。

【杏奈】
「だったら、杏奈も、少しくらいなら、良い
よね……」

【杏奈】
「これは、んぅ……お勉強、だからぁ……」

【杏奈】
「ほんの、ちょっとだけ……んぁっ!」

軽く様子を窺うような手つきで触っていた杏
奈の、小さな身体がびくりと震える。

偶然、敏感なポイントを刺激してしまったら
しい。

【杏奈】
「ん、はぁ……なに、これぇ……」

さわさわと一部を撫でるばかりだった指先が、
少しずつ接する面積を増やしていく。

【杏奈】
「はぁ、んんっ、あぁ……」

【杏奈】
「兄さんの、大きかったなぁ……」

――その言葉を聞いた瞬間、背筋に冷たいも
のが走る。

見られていたのか……まあ、僕もこうして覗
き見てしまっているわけだから、お相子なん
だけどね。

【杏奈】
「あんな大きいのが、アソコに……無理、だ
よぅ」

どうやら、僕のモノをお相手にしているらし
い。

【杏奈】
「んはぁ、いつか私も、セックス……しちゃ
うのかな」

【杏奈】
「全然、想像できないけど……んぅ! こん
なに、気持ち良いの、かな」

【杏奈】
「あっ、そうじゃなくて……んんっ、気持ち
良いのは、本当だけど……っ」

自分の失言に気付いて、律儀にも反応してし
まう。

というか、オナニーが気持ち良いの認めちゃ
ってるし……。

【杏奈】
「ん、はぁ……もう止めないと。
こんなの、しちゃダメだよ……」

【杏奈】
「ん、はぁ……」

口ではオナニーを否定しつつも、指の動きは
それに反して愛撫を続けていた。

敏感な秘裂を優しく撫でて、ときおり膣口を
突くように弄る。

未成熟な杏奈のアソコは、しかし女性器とし
ての役割を正常を働かせており、フローリン
グにぽたぽたと愛液がこぼれ落ちている。

【杏奈】
「だけど、セックスよりかは、いやらしくな
いよね……」

【杏奈】
「だから、もう少しだけ……」

接していた秘部から指を放すたび、薄っすら
と糸が引いている。

それは、杏奈が感じてしまっている証だ。

【杏奈】
「はぁ……このネバネバって、おもらしじゃ、
ないよね……」

【杏奈】
「確か、愛液……だっけ。私、感じちゃって
るんだ……」

【杏奈】
「エッチな子、だったのかな……」

【杏奈】
「ち、違う……杏奈は、クラスの子とは違う
もん」

【杏奈】
「これは、ちゃんとしたお勉強で……んんぁ
っ」

//CG Hシーン2(差分1 快感)

【杏奈】
「もっと、自分の身体のこと、知らなくちゃ
……っ」

【杏奈】
「んぁっ、はぁ、ああん!」

漏れ聞こえてくる杏奈の声が、だんだんとボ
リュームを増してきた。

弄りっぱなしの淫裂はしとどに濡れ、幼い顔
つきには官能の色が浮かんでいる。

【杏奈】
「んんっ、んぁ……兄さんの、おちんちん…
…」

【真】
「……え」

まさかの再登場に驚いてしまう。
もしかしてだけど、杏奈のオカズって……。

と、そんな自意識過剰な想像を膨らませてし
まうのだけど――。

【杏奈】
「……兄さん、んっ、あぁ……」

薄く形の良い唇から連呼される、兄さんとい
うその言葉。

……どうやら想像通りらしく、たぶん杏奈は
僕のモノを思い浮かべている。

そう思えば、先ほどから疼いていたペニスが
形を変えていく。

――ま、まずいぞ。

慌てて下腹部を抑え込むのだけど、じんわり
と熱を帯び始めたアソコからは鎮まる気配が
感じられない。

【杏奈】
「……兄さんのおちんちん、杏奈のアソコに
入ってきたら、どんな感じ、するのかな」

【杏奈】
「やっぱり、痛いのかな……それとも……ん
ぁっ、はぁ……っ」

……妄想の中で、僕と杏奈は一線を越えてい
るのだろうか。

ピンク色で綺麗な、まだ抵抗を感じさせる女
性器の中にうずめていく男根。

純潔の証が一筋、たらりと結合部から滴り落
ちて……。

【杏奈】
「んはぁっ、あぁ……ダメぇ、やっぱりまだ
早い、よぅ……んんっ、ああぁ……」

【杏奈】
「でも、はぁ……どんな感じ、なのかなぁ…
…っ」

何かを思い立ったらしい杏奈の手が止まる。

そして、おもむろに人差し指を下の方……お
そらくは膣口に宛がう。

【杏奈】
「少し、少しだけ、だから……んんぅ」

慎重に、ゆっくりと人差し指が挿入されてい
く。

【杏奈】
「んぅ、ほんとに……中に入って……ふぁっ、
んん!」

たぶん第二関節辺りまでが膣道に呑まれた、
ところで杏奈は進行させていた指をするする
と戻してしまう。

引き抜かれた人差し指には、べっとりと欲情
の証がまとわりついていた。

頬に差していた朱が顔中へ広がっていく。

【杏奈】
「はぁ、ダメぇ……中に指を入れるなんて、
怖い……」

【杏奈】
「んん……こんなこと、もう止めて――」

【杏奈】
「んひゃっ……!?」

女性器をまさぐっていた杏奈の身体が、びく
りと痙攣する。

【杏奈】
「なに、これぇ……」

探るように動かしていた指が、敏感なポイン
ト――クリトリスを弾いてしまったのかな。

【杏奈】
「そういえば、さっきもこの感覚……んっ、
あんっ」

薄い包皮が捲れ上がって、少女にとっては鋭
敏すぎるほどに感じてしまう部位を、杏奈は
そっと撫でさする。

【杏奈】
「ふぁっ、んあぁぁ……っ!?」

それだけで、杏奈は軽い絶頂に達してしまっ
たらしい。

弓なりにそり反った身体を、微かな身震いが
伝う。

【杏奈】
「はぁ、んぅ……はぁ、はぁ……」

しばらく荒い呼吸を継いでいた杏奈だが、や
がて止まっていた手の動きを再開させる。

責めるべきポイントを見定めたのか、今度は
陰核を中心にまさぐっているようだ。

感じ易いその部位に触れるたび、小刻みな震
えが肢体を走る。

【杏奈】
「んんんっ、あぁ……ここ、弄ると気持ち良
すぎて、あんっ、頭、真っ白になっちゃう…
…っ」

【杏奈】
「んんっ、もう止めようって思ってたのに、
こんなに感じちゃう、なんてぇ……んんっ」

【杏奈】
「もし、ここを兄さんに触られたら……んん
ぅっ、あぁっ、はぁ、んぁっ、あん!」

細い太ももを伝い落ちていく蜜は、床に小さ
な水溜りを作り始めている。

……どうやら、杏奈のオナニーは佳境に入っ
てきたらしい。

最初は蚊の鳴くようだった喘ぎも、もはや嬌
声といっても差支えない域に達しているし。

かくいう僕のアソコも、痛いくらいに膨らん
でしまっている。

……正直ここで一発抜いてしまいたいが、後
処理やリスクのことを考えると、中々実行に
踏み切れない。

【杏奈】
「ふぁっ、あん! ああぁ、んん……っ」

……小心者の僕は、義理の妹がオナニーして
いるところを、ただ黙って見守るしかないの
だ。

【杏奈】
「ふぁぁ……んんっ、はぁ……こんなに濡れ
て、アソコが蕩けちゃいそう……んぁっ、あ
あぁ……んん!」

【杏奈】
「ああぁ……何か、きちゃうぅ……さっきよ
りも大きいのが、んぁっ、あんっ……」

【杏奈】
「もう、これっきりにするからぁ……絶対、
オナニーなんて、しないからぁ……んっ!」

そんな決意を固め切るには頼りない指先が、
濡れた割れ目の間を行き来している。

【杏奈】
「だから、んぁぁ、今日だけ、この一回だけ、
ああぁっ、んんっ」

【杏奈】
「はぁぁ……兄さん、兄さんんぅっ」

【杏奈】
「ご、ごめんな、さいぃ……あぁっ! 杏奈、
もう……んんっ」

【杏奈】
「いっちゃうぅ、ふぁっ、あっ、あん!」

【杏奈】
「あああぁっ、ふぁぁ……っ!」

女性器の周辺を弄っていた指先が、小さな肉
の芽を一瞬、きゅぅっと摘まんだように見え
た。

その瞬間――

//CG Hシーン2(差分2 絶頂)

【杏奈】
「んぁっ!? ひゃあああぁぁん!」

絶頂に打ち震える杏奈の膣から、透明な液が
勢いよく噴き出した。

【杏奈】
「ふぁっ、あん……はぁ、んぅ……はぁ……」

//背景 杏奈の部屋の前

初めての絶頂……身体に負担は掛かっていな
いだろうか。

すぐにでも駆け寄りたかったが、股間を膨ら
ませながらの登場は望ましくない。

というか、杏奈だって心の準備、もとい色々
な後始末をする時間が必要だ。

さてどうしたものか――

//BGM 停止

【愛莉】
「どうしたの?」

【真】
「へっ――?」

急に後ろから声を掛けられて、慄きながらも
ゆっくり首を回す……。

//立ち:愛莉(寝間着 疑問)

……あ、あれれ。

いつの間に来たんだろう?

固唾を呑んで見守っていたせいか、まったく
迫りくる足音に気づけなかったぞ。

【愛莉】
「真くん、どうして立ちっぱなしなの?」

【真】
「えっ、あっ! いやこれは――」

慌てて股間を覆い隠す。けれど愛莉さんは首
を傾げるばかりで……。

【愛莉】
「どうしてアソコを隠すの?」

【真】
「え、いやだって……あ」

そこで気付いた。

立ちっぱなしというのは、どの部屋にも入ら
ず廊下に佇んでいた件であり……つまり股間
の膨らみとは無関係なんだ。

【愛莉】
「それに、どうして杏奈の部屋を……」

愛莉さんの視線がちらっとドアの隙間に向け
られる。

//立ち:愛莉(寝間着 驚き)

【愛莉】
「あ……」

後始末は完了していなかったらしい。

愛莉さんはどこか、家政婦が重要なイベント
を目撃した顔つきになっている。

そして、その目が再び僕に向けられた。

……もとい、手で覆い隠している股間に。

//立ち:愛莉(寝間着 微笑み)

【愛莉】
「……なるほどね」

……どうやら、持ち前の鋭さによって何が起
きたのか看破されてしまったらしい。


//BGM Hシーン

【愛莉】
「……ねえ、真くん」

ん? 何か雰囲気が変わったような……。

【愛莉】
「杏奈も成長してることだし、このまま第二
回戦はどうかな」

【真】
「そ、それって……」

言い淀む僕の手をがしっと掴む。
ま、まさか――。

【愛莉】
「……今度は杏奈も誘って、三人でしちゃう
の」

【真】
「さ、さすがにそれは……」

【愛莉】
「でも真くん、まだ大きいままだよ?」

【真】
「……あ」

ズボンの下で自己主張しているモノをばっち
り見られてしまった。

【愛莉】
「ふふ、真くんもしたいんだよね? 
だって、健全な男の子なんだから」

……まあ、何だかんだいって。

彼女たち二人のおかげで、僕は『男』になれ
たわけで。

考えるたび、ずんと重くなるような胃の痛み
は消えていた。

【愛莉】
「……ということで、あとはお姉ちゃんに任
せてね」

//背景 黒バック

こうなっては抵抗できるはずもなく。

ずるずると愛莉さんに手を引かれながら、僕
たちは事後処理中の部屋へと足を踏み入れた。

後の展開は、大体思い描いていた通りだ。

……迸る甲高い悲鳴。
……愛莉さんの意味深な微笑。
……困惑しきりの僕。

こんなこと、今までの生活からしたらあり得
ない。

そもそも姉と妹が同時にできるなんて、まっ
たく想像だにしていなかったし。

……ああ、でも。

これからの毎日は、とても楽しくなりそうだ
った。

……色々な意味で、ね。

//END

Comment

Post Comment

  (設定しておくと編集できます)
非公開コメント